メヘバ元難民再定住地におけるスタッフハウス及び交番の引渡式

令和4年3月30日
      

 3月23日、大湊諭在ザンビア日本国大使館次席はカタンビ北西部州次官を含む関係者出席の下、メヘバ元難民再定住地においてザンビア政府への5軒のスタッフハウス及び1軒の交番の引渡しを行いました。本引渡しは、我が国の令和元年度及び平成30年度補正予算を活用し、UNDPによって建設され実現したものです。
 
 メヘバの元難民再定住地では、元難民及びザンビア国民を半数ずつで構成されるコミュニティの創設により、元難民の現地統合を進めていますが、難民定住地と比べて元難民定住地ではドナーからの援助を含めた資金確保が容易ではなく、住民による基本的サービスへのアクセスが課題となっています。
 
 今回、引き渡されたスタッフハウスは、保健や教育分野等に従事する職員の元難民定住地内での滞在を可能とし、これにより元難民定住地における社会的サービスの質が向上することが期待されます。また、交番は元難民定住区では初めて設置され、元難民再定住地における治安の向上を通じて、地域住民の生活の質を向上することが見込まれます。
 
 大湊次席は、ザンビアによる難民及び元難民の受入れは地域の安定に資するものであり、ヒチレマ大統領がAU総会のスピーチで言及したように平和は経済発展に必要不可欠である、日本は人道支援の観点のみならず、ザンビアの経済発展の実現に向けて、ザンビア政府の難民及び元難民への取組を引き続き支援していくと述べました。
 
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