草の根・人間の安全保障無償資金協力 「ルサカ州チルンドゥ郡ムテンデレミッション病院レントゲン機材整備計画」引渡式
令和2年2月27日
2020年2月18日,「ルサカ州チルンドゥ郡ムテンデレミッション病院レントゲン機材整備計画」の引渡式が執り行われ,水内龍太在ザンビア日本大使,コンシティ・ムワレ・ルサカ州保健局長(ケネディ・マラマ保健省次官代理),サブリナ・ペッテヌッツォ秘書官(アントニオ・マッジョーレ・イタリア大使代理),山田フジフイルム中東・販売マーケティングマネージャー,スタフォード・カヤメ・チルンドゥ郡コミッショナー,ムウィラ・カウンダ・チルンドゥ郡保健局長官,エルミニア・フェラッリオ病院長をはじめ,約150名が出席しました。
ムテンデレ・ミッション病院は,1964年に小規模な診療所として設立されて以降,これまで同地域や周辺地域の住民に対して,さまざまな医療サービスを提供していました。しかし,診察件数が増加する一方,放射線科ではアナログの古いX線機材を使用しており,画像の精度が悪く,また,現像に時間がかかるため,患者が長時間待たされていました。
このため,同病院は日本政府に対し,デジタルX線機材調達のための資金の供与を要請し,日本政府は,137,375米ドルを限度とする無償援助を供与しました。事業が完了したことにより,より高精度の画像が撮影可能となり,患者の待ち時間が短縮されることが期待されます。
式典において水内大使は,「日本は医療産業を分野において世界を主導する立場にあり,日本政府は支援を必要とする世界中の人々が高品質な医療サービスにアクセスできるよう支援している。」と述べました。
また,機材が整備されたレントゲン室を見学の際には,富士フイルム南アフリカによる本事業への貢献として実施された維持管理・設置研修を受けたレントゲン技師による機材の操作説明が行われました。
本引渡式における水内大使のスピーチはこちら。