草の根・人間の安全保障無償資金協力「東部州チパタ郡マダリソコミュニティ孤児・脆弱児学校新校舎建設計画」署名式

令和2年2月17日
     

 2020年2月7日,「東部州チパタ郡マダリソコミュニティ孤児・脆弱児学校新校舎建設計画」の署名式が執り行われ,水内龍太在ザンビア日本大使とマダリソ寡婦,孤児及び脆弱な子どもの会のマイワセ・ムベウェ執行役員との間で,122,561米ドルを限度とする贈与契約が締結されました。

 同校では教室数の不足により,児童は屋外で授業を受けることもあり,既存の校舎は雨風をしのぐ作りになっていないほか,机や家具も不足しており,児童が不登校になる要因の一つとなっていました。

 これに対し,日本政府はより多くの児童が適切な環境で学習できるように,3教室からなる校舎棟及びトイレ棟の建設,既存校舎棟2教室の修繕に加え,必要な家具を調達するための資金供与を決定しました。

 水内大使は式典中にスピーチで(こちら),日本では子どもは地域の共有財産ないし国の宝と位置づけられ,かつては地域の寺子屋や村長の下で教育され,明治時代における国内の教育制度の近代化の拡大の礎として寄与したことを紹介した上で,子ども達がマダリソコミュニティスクールだけではなく地域に見守られ,その子ども達が成長し,地域やザンビアのために尽くすようになること望むと述べました。

 また,主賓として来訪した一般教育省のチュール・オープン遠隔教育局長は,日本政府から頂いた支援は重要であり,無駄な使い方をしないように警告しました。