ザンビア観光情報

令和2年1月31日

 

 ザンビアへの旅行者数は年々増加傾向にあり、現在では年間約90万人(UNWTO2014年調査)にのぼります。世界三大瀑布の一つである「ヴィクトリアの滝」は、ザンビアの代表的な観光地ですが、他にも、世界第2位の規模を誇る「カフエ国立公園」を始め約20の国立公園を有する野生動物の宝庫としても有名です。

 このページでは、一部の代表的な観光地を紹介します。詳細につきましては、ザンビア観光庁のホームページ(英語のみ)をご覧下さい。


 

ヴィクトリアの滝(Victoria Falls)

                     


 ヴィクトリアの滝は、ザンベジ川の中流、ジンバブエとザンビアとの国境に位置し、北米のナイアガラの滝、南米のイグアスの滝と共に世界三大瀑布の一つとされています。現地語で『Mosi-oa-Tunya(モシ・オア・トゥニャ)』(「雷鳴轟く水煙」の意)と呼ばれるこの滝は、1855年に、英国の宣教師・探検家デイビッド・リビングストンが欧米人として初めて到達し、当時のビクトリア女王にちなんで英語名が付けられたと言われています。リビングストンは、滝発見の時の驚きを、「その景色のすばらしさは、英国にあるどんな景色からも想像できない程である。」と手記に記しています。

 

 幅約1.7km、最大落差は約110mにも達するヴィクトリアの滝は、1989年にユネスコの世界遺産に登録され、ザンビアを代表する観光地です。季節によって滝の水量は大きく増減し、雨期に伴う増水期にあたる2月~6月(4月がピーク)には、その名のとおり雷鳴轟く水煙を体感することができ、乾期に伴う渇水期にあたる9月~1月にかけては水煙が消え、滝壺や滝の岩肌が見えはじめ、白糸の滝を彷彿とさせるような風流な滝に姿を変えます。 また、水量が多い満月の夜には、舞い上がる水煙と月明かりが、ヴィクトリアの滝に幻想的な虹をかける「ルナ・レインボー」と呼ばれる現象が見られ、年間を通じて旅行者を楽しませます。
 



サウスルアングア国立公園(South Luangwa National Park)

 

 ザンビア東部にあるサウスルアングア国立公園は、ルサカから北東へ飛行機で1時間(車では約9時間)の場所にあり、その名の通りルアングア川に沿って約9,070㎢に広がるザンビアで二番目に大きな国立公園です。今日では有名な「ウォーキング・サファリ」の発祥地でもあり、象、ライオン、キリン、カバ、シマウマ、バッファローなど約60種の哺乳類を間近に見るチャンスが豊富にあります。中でも象の生息数は他の国立公園に比べ、群を抜いた多さと言え、鳥類に至っては400種を超える美しい鳥が生息し、季節を問わずバードウォッチングを楽しむこともできます。


 

カフエ国立公園(Kafue National Park)

 

 カフエ国立公園は、ザンビア中西部に位置し、ザンビア最大、世界2番目の面積(22,480㎢)を誇ります。想像を絶するほどの大自然と開放感溢れる大平原が織り成すパノラマビューは壮観です。 国内に生息する動物の約8割の種が生息する野生動物の宝庫で、象、カバ、バッファロー、シマウマ、アンテロープは勿論のことながら、木登りするライオンや、稀少なレッド・リーチュエ(アンテロープの一種)などもザンビア内で唯一見る事ができます。また、ザンビアに生息する鳥類749種の内、491種を観察することができ、ザンビア唯一の固有種であるChaplin Barbetも生息するといわれており、国内有数のバードウォッチングエリアとしても人気です。


 

ロウアーザンベジ国立公園(Lower Zambezi National Park)

 

 ザンビアの南東部にあるロウアー・ザンベジ国立公園は、ルサカから車で約3時間、ジンバブエと国境を接するザンベジ川沿いにあります。動物の種類は他の公園に比べて少ないものの、サウスルアングア国立公園やカフエ国立公園とは趣が異なり、ワニやカバ等の動物を間近に見ながら水上散歩を楽しむカヌーサファリを体験できます。また、サンセットクルーズも人気アトラクションの1つで、雄大なザンベジ川に沈む夕日は息を飲む美しさです。


 

モシ・オア・トゥニャ国立公園 (Mosi-oa-Tunya National Park)

  

 ヴィクトリアの滝の別名『Mosi-oa-Tunya(モシ・オア・トゥニャ)』(「雷鳴轟く水煙」の意)の名を持つこの公園は、ザンビア南部リビングストン(ルサカから飛行機で約1時間、車で約5時間)に位置する、ザンビアで2番目に小さな国立公園です。面積は66㎢と小さいものの、象、キリン、シマウマ、バッファロー、インパラ等に加え、ザンビアで唯一生息するシロサイに遭遇するチャンスもあります。また、エレファントライド、2人乗り小型ヘリ・フライト、ラフティング、サンセットクルーズなど、数多くのアクティビティを楽しむことができます。


 

カリバ湖(Lake Kariba)

 

 内陸国ザンビアで海が恋しくなった時には、カリバ湖でのリゾートがお勧めです。ルサカから車で南東に約2時間30分、アフリカ最大のダムを有するカリバ湖は、長さ226km、幅約40kmにわたる世界最大の人工湖です。湖のあまりの広大さに、ザンビアにいながら「海辺」を感じられる場所として大人気です。ワニが生息するため、残念ながら「海水浴」はできませんが、クルーズ、カヌー、フィッシング、サンセットクルーズ等のアクティビティを楽しむことができ、週末のレジャースポットとして最適です。