側嶋大使からのご挨拶

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  皆様はじめまして。在ザンビア日本大使の側嶋秀展(そばしま ひでのぶ)です。2016年10月31日に着任致しました。
 
 ザンビアは,南部アフリカ地域の中央に位置し,内陸国と海港を結ぶ数々の回廊の交通結節点となっていることから,同地域が全体として均衡ある成長を遂げる上で鍵となる国です。また,ザンビアは,銅やコバルトといった地下資源において世界有数の埋蔵量と生産量を誇るとともに,南部アフリカ地域の水資源の約40%を有し,農業などでも大きな可能性を秘めた国でもあります。さらには,ヴィクトリアの滝をはじめとする自然豊かな国立公園が数多く存在します。私はこのような国で大使として仕事ができることを,大変うれしく思っています。
 
 ザンビアは,「One Zambia, One Nation(一つのザンビア,一つの国家)」のスローガンの下,国内にいる73もの民族が融和を保ち,独立以降の政権交代がすべて民主的に平和裏に行われてきており,自由と民主主義が定着していると評価できるでしょう。また,対外的には,1960年代以降,ナミビア,ジンバブエ,南アフリカでの黒人独立運動を支援し,近年も,アンゴラ和平合意やコンゴ(民)和平合意を仲介するなど,ザンビアは,アフリカにおける「平和と安定のオアシス」とも呼ばれ,尊敬を集める存在となっています。
 
 我が国とザンビアとの関係は,1964年の東京オリンピックの閉会式の日(10月24日)にザンビアが独立し,独立と同時に我が国がザンビアを承認したことから始まります。開会式では北ローデシアの旗を持って入場した選手団が,閉会式ではザンビアの国旗を高々と掲げて行進する姿が世界中に放映されました。その後両国は,経済技術協力を始めとして,学術交流や,柔道や空手といったスポーツの振興など様々な分野で幅広い関係を築いてきています。
 
  一昨年,2014年に, 日本とザンビアは外交関係樹立50周年という節目の年を迎えました。両国が過去50年で築き上げてきた友好協力関係を,これからの50年で更に発展させていくこが重要です。このため私は,本年8月にナイロビで開催されたTICADVIのフォローアップに努めつつ,日本企業が貿易や投資の面で一層活発に活動できる環境を実現するために努力したいと思っています。両国間で,文化,スポーツ,学術交流等の各分野での交流を拡大することや,国際場裏での協力を強化することも課題です。
 
 当然のことながら,日本人と日本企業が当国で安心して生活し活動できることを確保することが,日本大使館の最も重要な使命です。このため,大使館を挙げて取り組みたいと考えていますので,ご意見ご質問があればご遠慮なくご連絡ください。
 
 皆様のご健勝ご多幸を祈念しつつ,日本とザンビアの友好協力関係の一層の発展のため努力していきたいと考えておりますので,ご理解とご協力をいただければありがたく存じます。
 
2016年11月 駐ザンビア日本国特命全権大使  側嶋 秀展
 
【略歴】
1956年生まれ。東京大学法学部卒業。1981年外務省入省。外務省国際エネルギー課長,地球環境課長,在ジュネーブ国際機関日本政府代表部公使,在フィリピン大使館公使兼在マニラ総領事,外務副報道官兼広報文化交流部参事官,在メルボルン総領事,参議院国際部長を歴任。