TICAD9及び開発協力に関する報道機関向けセミナー
令和7年8月19日




2025年8月19日、横浜でのTICAD9の開催に先立ち、JICAザンビア事務所は当地報道機関向けのセミナーを開催しました。当地メディア機関との強固な関係構築及び適切な報道を促進することを目的とし、JICAを通じた日本の開発協力の歴史、重要なマイルストーンやTICAD9とザンビアの関係等が紹介されました。
本セミナーには、グンデルセン外務・国際協力省次官をはじめとし、各主要メディアが参加しました。
冒頭、舘山JICAザンビア事務所長は、TICAD9が単なる投資フォーラムではなく、ザンビアの経済的構造転換を支える包括的な開発の場であると強調しました。ナカラ回廊開発など「質の高いインフラ」を通じた長期的かつ共創的なパートナーシップの重要性を訴え、報道機関に対してもその意義を広く伝えるよう呼びかけました。
竹内大使は、日本とザンビアの長年にわたる協力関係を紹介し、教育・保健・農業など幅広い分野での成果を強調しました。また、TICAD9の重要性に触れ、持続可能な開発に向けた、報道機関の役割と協力を呼びかけました。
グンデルセン次官は、日本の開発協力がザンビアの持続可能な成長に貢献していることを強調し、引き続き緊密な協力を継続・推進していく姿勢を示しました。
当館の小澤書記官からは、1993年からのTICADの歴史に触れつつ、ザンビアを含むアフリカにとってのTICADの意義、現下国際情勢におけるアフリカと連携強化を推進する重要性等について、プレゼンテーションが行われました。
泉JICA事務所次長からは、JICAを通じて実施されてきた多分野での開発協力や、海外協力隊の活動に加え、今後の具体的協力例として、ルサカ都市圏開発計画やナカラ回廊開発などの事例が紹介されました。
メディアからは、ルサカ都市計画の内容、中小企業や農村部支援、エネルギー多様化の可能性など幅広い質問や意見が寄せられ、TICAD及び日本の協力に対する関心の高さがうかがわれ、TICAD9を目前に控え、日本とザンビアの協力の成果と将来の可能性を広く共有する意義ある機会となりました。
竹内大使のスピーチはこちら。