令和5年度 対ザンビア草の根・人間の安全保障無償資金協力 「ルサカ市内感染症対策・歯科医療機材整備計画」 ZATULET引渡式
令和7年5月19日



2025年5月15日、竹内大使は、草の根・人間の安全保障無償資金協力事業(GGP)「ルサカ市内感染症対策・歯科医療機材整備計画(限度額約7万米ドル)」の医療機材引渡式に出席しました。
本式典には、エライジャー・ムチマ保健大臣の代理としてアンジェル・ムバンガ保健省結核対策プログラムマネージャーが出席したほか、多くの関係者が出席しました。
本事業は、生化学自動分析装置等の感染症検査機器及び歯科診療用椅子等の診療用機材をZATULET(ザンビア結核・ハンセン病基金)クリニックに供与することで、結核及びHIV/エイズ等感染症の早期診断及び治療能力強化を目指しています。これらの感染症は、口腔内に初期症状が現れるため、適切な診断機器及び歯科医療器具を診療所に備えることは、迅速かつ正確に感染症を発見する上で不可欠です。
日本政府は、2016年にもGGP事業を通じて同クリニックの建設を支援しました。以来、同クリニックは地域社会での高まる医療ニーズに応える重要な拠点としての役割を果たしてきましたが、医療サービス拡充のため、追加で機材を設置する必要性が高まっていました。
式典において、ムバンガ氏は、ザンビアにおける結核死亡者数が、2015年の人口10万人あたり115人から現在は24人まで減少した点に触れつつ、この成果は日本とZATULET等医療機関との協力によるものであり、地方における日本による放射線診断機器の配備や医療従事者の能力強化等、保健医療インフラ強化のための日本の継続的な支援に対し、感謝の意が表明されました。
竹内大使は、感染症の早期発見の重要性を強調するとともに、今回供与された機器は、ルサカにおける感染症の診断及び歯科医療サービスの改善に大きく貢献すると確信している旨述べました。
日本は今後もザンビアの地域社会や関係者との緊密な連携を通じて、人間の安全保障とユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進に取り組んで参ります。
本式典における竹内大使のスピーチはこちら。