令和5年度日本NGO連携無償資金協力「中央州チサンバ郡及びチボンボ郡における医療画像診断アクセス向上事業」における携帯型デジタルX線撮影装置の引渡式
令和7年3月28日



2025年3月27日、竹内大使は、令和5年度日本NGO連携無償資金協力「中央州チサンバ郡及びチボンボ郡における医療画像診断アクセス向上事業」(限度額:510,039ドル、実施団体:特定非営利活動法人ロシナンテス)による、中央州チサンバ郡及びチボンボ郡にある郡病院への4台の携帯型デジタルX線撮影装置の引渡式に出席しました。
本プロジェクトは、最新式のX線撮影装置を地方の医療機関に供与し、地方における医療画像診断の普及を目的としています。富士フイルム社製の同装置はコンパクトかつ軽量であり、充電式で電力供給が不安定な地域でも使用可能です。また、AI技術を搭載しており、診断の効率と精度を向上させます。これら技術の導入により、都市部と地方の医療格差を縮小し、ザンビアの主要な死因の一つである結核をはじめとする疾病の早期発見を促進することが期待されます。
本式典には、主賓であるエライジャー・ムチマ保健大臣のほか、州・郡保健局の関係者、医療従事者が出席しました。ムチマ大臣は、ザンビア政府を代表して携帯型デジタルX線撮影装置を受け取り、本事業の取組が感染症対策において重要な役割を果たすことを強調しました。
竹内大使は、今回導入されたX線撮影装置が、結核をはじめとする疾病の早期診断と治療に貢献し、多くの命を救うことになると確信していると述べました。また、日本とザンビアの医療分野における協力関係が、より広範なグローバルヘルスの枠組みの中でも発展していることに言及し、これは先月のヒチレマ大統領の訪日において石破首相とも確認された事項であると述べました。
竹内大使は最後に、全ての関係者に深い感謝の意を表するとともに、本事業が今後も多くの人々の健康を支えることを祈念しました。
本式典における竹内大使のスピーチはこちら。