令和7年天皇誕生日レセプションの開催
2025年3月5日、日本大使公邸において、天皇誕生日レセプションが開催され、ザンビア政府関係者、外交団、国際機関関係者や、両国のビジネス、大学、スポーツ分野から多くの参加がありました。
冒頭、両国国歌が歌われました。「君が代」は、当地で歌手としてご活躍中のBecky Chanteuseさんが、ザンビア国歌「Stand and Sing of Zambia, Proud and Free」は、JICA海外協力隊の村上明子さんが指導するエブリン・ホーン大学の音楽生グループが、素晴らしい歌唱を披露しました。
続いて行われたスピーチで、竹内大使は、昨年、外交関係樹立60周年を祝うために、両国関係者が合同実行委員会を設立し各種イベントを成功裡に開催したことを報告しました。また、本年2月のヒチレマ大統領による日本への賓客訪問に触れ、天皇陛下との御会見、石破総理大臣との首脳会談、日本・ザンビア投資協定への署名、名古屋、京都での民間企業や施設訪問などについて概説しました。今次訪問が両国関係の新たな章の始まりであり、本年4月には大阪・関西万博が開幕し、8月には第9回アフリカ開発会議が横浜で開催されることも含め、本年も両国関係を更に深化させたい意を示しました。経済面では、ザンビアを襲った干ばつ被害のための緊急食糧援助、コレラ対策のための公衆衛生対策、病院建設・引渡しなど重点分野での協力を紹介しました。文化面では、2024年に実施され当地でも大好評を得た日本人形展、和太鼓公演に触れつつ、日本の教育協力や文化交流が果たす大きな成果を強調し、将来の両国関係の基盤となる若者を中心に、相互理解を深める機会を更に増やしていきたいと述べました。
これに対し、ザンビア政府を代表して、ンゾヴ(Hon. Collins Nzovu)水資源開発・衛生大臣が挨拶しました。同大臣は、日本はザンビアと民主主議・グッドガバナンス・法の支配を共通の価値観とする、最も重要な協力パートナー国のひとつであるとし、独立来の日本の協力に感謝の意が表されました。また、2月のヒチレマ大統領の訪日に触れ、天皇陛下との御会見、石破首相との会談、企業訪問やザンビアビジネスフォーラムなどのプログラムを通して友好関係の深化に向けたきっかけになる歴史的な訪問と評するとともに、大阪万博・第9回アフリカ開発会議への参加が改めて確認されました。そして、日本が昨年実施した深刻な干ばつ被害対応の緊急食糧援助について感謝が述べられるとともに、現在ザンビアで被害が深刻化している鉱山からの重金属物質汚染拡大による水汚染について、日本からの支援が呼びかけられました。
会場では、ザンビア及び南アフリカから12社の日本企業がブース展示を行い、自動車や先端技術を駆使した様々な製品を参加者に紹介しました。また、天ぷら、寿司といった和食や日本酒を供するカウンターが設けられ、多くの参加者の関心を集めました。
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