令和6年度 ザンビア開発協力プレスツアーの実施
令和7年1月31日
2025年1月31日、当館は現地メディア向けプレスツアーを実施し、新聞社、テレビ局、ラジオ局から計6社7名のジャーナリストとカメラマンが参加しました。
本ツアーは、2024年に日本とザンビアが外交関係樹立60周年を迎えたことを踏まえ、ザンビア政府が重点を置く保健、獣医学、農業分野における近年の日本の代表的なODAプロジェクトを広くザンビア国民に紹介することを目的として開催しました。また、ツアーを通じて、日本の開発協力が現地メディアで取り上げられる機会を増やすとともに、ザンビア政府関係者、知識層、そしてザンビア国民への情報発信を強化するためのものです。
プレス関係者一行は、ルサカ近郊のODAプロジェクトを視察しました。
1 大使館ブリーフィング
視察に先立ち、在ザンビア日本国大使館において、大湊次席が、本ツアーの趣旨及び日本とザンビアの60年にわたる協力関係について言及しつつ、日本の協力が鉱業、農業、医療、教育のみならず、文化や観光など幅広い分野での協力が進められていることを説明しました。

3 ザンビア大学(UNZA)獣医学部
次に、ザンビア大学(UNZA)獣医学部を視察し、2018年の無償資金協力「ザンビア大学獣医学部医療機器の供与」及び2021年開始の技術協力プロジェクト「ザンビア大学獣医学部臨床教育強化プロジェクト」の取組を視察しました。無償資金協力では、日本から5億円相当のX線機器などの最新の医療機器を供与しています。技術協力プロジェクトでは、これら機器の適切な使用・管理環境を整え、獣医師の能力向上や臨床実習の充実、動物病院のマネジメント強化を支援し、ハード、ソフト両面での支援を行っています。
視察では、ズル獣医学部長代行及び関プロジェクト・コーディネーターが施設を案内し、日本の支援により、獣医学部と付属クリニックが国内最高水準の施設へと発展し、アフリカ各国からの入学者が増加していることを説明しました。

プレスツアー後、ザンビア国営放送(ZNBC)で3日間にわたり日本のプロジェクトが報道され、新聞各紙にも「日本、ザンビアの経済成長を支援」といった見出しで我が国開発協力事業が取り上げられました。多くの国民が目にするテレビ及び新聞各紙で開発協力事業が取り上げられたことで、ザンビア国民の我が国開発協力事業への理解もより一層深まったのではないかと思います。
関連リンク(外部サイト)
プレスツアー後にリリースされたテレビ番組及び主要紙記事
(1)ZNBC(ザンビア国営放送)
“Japan Commits to Key Projects in Zambia” 2025年2月1日
(日本、ザンビアの主要プロジェクトに取り組むことを約束)
https://fb.watch/xw9c-ZYXQN/
“Luapula Farmers Set for Rice Training” 2025年2月2日
(ルアプラの農家、稲作研修に向け準備)
https://fb.watch/xw9evXR5vx/
“UNZA Veterinary School Gains Global Recognition” 2025年2月3日
(UNZA獣医学部が世界的に認知される)
https://fb.watch/xIbgcw4Kpm/
(2)Times of Zambia(全国紙)
“Over 3,400 Farmers to Receive Training in Rice Production” 2025年2月1日
(3,400人以上の農家が稲作研修を受講へ)
(3) Daily Nation(全国紙)
“Japan Supporting Zambia’s Economic Growth” 2025年2月5日
(日本、ザンビアの経済成長を支援)
(4) Mwebantu紙(Web記事)
“Japan and Zambia Celebrate 60 years of Fruitful Relations in Various Sectors.” 2025年2月1日
(日本とザンビア、60年にわたる実りある関係を祝う)
https://www.mwebantu.com/japan-and-zambia-celebrate-60-years-of-fruitful-relations-in-various-sectors/?fbclid=IwY2xjawINS0xleHRuA2FlbQIxMQABHYNkDAEnSjBjkmwFaeDjfwyTR--JqLKHgAFus_tyaXGSmZWTCBL9JG5vtQ_aem_TrqGEf7CqNWjgaokI2HaWw
本ツアーは、2024年に日本とザンビアが外交関係樹立60周年を迎えたことを踏まえ、ザンビア政府が重点を置く保健、獣医学、農業分野における近年の日本の代表的なODAプロジェクトを広くザンビア国民に紹介することを目的として開催しました。また、ツアーを通じて、日本の開発協力が現地メディアで取り上げられる機会を増やすとともに、ザンビア政府関係者、知識層、そしてザンビア国民への情報発信を強化するためのものです。
プレス関係者一行は、ルサカ近郊のODAプロジェクトを視察しました。
1 大使館ブリーフィング
視察に先立ち、在ザンビア日本国大使館において、大湊次席が、本ツアーの趣旨及び日本とザンビアの60年にわたる協力関係について言及しつつ、日本の協力が鉱業、農業、医療、教育のみならず、文化や観光など幅広い分野での協力が進められていることを説明しました。

2 ザンビア国立公衆衛生研究所リファレンスラボラトリー(ZNPHRL)
最初にZNPHRLを訪問し、2023年から実施している技術協力プロジェクト「感染症対策のためのラボサーベイランス強化プロジェクト」を視察しました。ザンビアはコレラなどの感染症流行リスクを抱えており、本プロジェクトではZNPHRLの検査能力やラボマネジメント、ステークホルダーとのネットワーク強化を通じて、コレラや狂犬病などの発生状況を適切に把握・監視できるサーベイランス体制の強化に取り組んでいます。
視察では、ムソンダZNPHRL所長及び今村チーフ専門家がプロジェクトの説明を行い、日本の支援により、ザンビアの検査機関ネットワークや品質管理システムが向上し、国際基準の達成に貢献しているとの説明がありました。
最初にZNPHRLを訪問し、2023年から実施している技術協力プロジェクト「感染症対策のためのラボサーベイランス強化プロジェクト」を視察しました。ザンビアはコレラなどの感染症流行リスクを抱えており、本プロジェクトではZNPHRLの検査能力やラボマネジメント、ステークホルダーとのネットワーク強化を通じて、コレラや狂犬病などの発生状況を適切に把握・監視できるサーベイランス体制の強化に取り組んでいます。
視察では、ムソンダZNPHRL所長及び今村チーフ専門家がプロジェクトの説明を行い、日本の支援により、ザンビアの検査機関ネットワークや品質管理システムが向上し、国際基準の達成に貢献しているとの説明がありました。


3 ザンビア大学(UNZA)獣医学部
次に、ザンビア大学(UNZA)獣医学部を視察し、2018年の無償資金協力「ザンビア大学獣医学部医療機器の供与」及び2021年開始の技術協力プロジェクト「ザンビア大学獣医学部臨床教育強化プロジェクト」の取組を視察しました。無償資金協力では、日本から5億円相当のX線機器などの最新の医療機器を供与しています。技術協力プロジェクトでは、これら機器の適切な使用・管理環境を整え、獣医師の能力向上や臨床実習の充実、動物病院のマネジメント強化を支援し、ハード、ソフト両面での支援を行っています。
視察では、ズル獣医学部長代行及び関プロジェクト・コーディネーターが施設を案内し、日本の支援により、獣医学部と付属クリニックが国内最高水準の施設へと発展し、アフリカ各国からの入学者が増加していることを説明しました。


4 昼食
昼食は、昨年ルサカ市内にオープンした日本食レストラン「Musubi」にてとりました。参加者は日本食文化に触れ、味も大変良いとの声も聞かれ大変好評でした。
昼食は、昨年ルサカ市内にオープンした日本食レストラン「Musubi」にてとりました。参加者は日本食文化に触れ、味も大変良いとの声も聞かれ大変好評でした。


5 マテロ・レベル1病院
午後は、マテロ・レベル1病院を訪問し、2013~2021年の無償資金協力「第一次・二次ルサカ郡病院整備計画」及び2021年開始の技術協力プロジェクト「ルサカ郡総合病院運営管理能力強化プロジェクト」の取組を視察しました。
首都ルサカでは、基礎的な手術や検査を行うレベル1病院の不足により、トップレベル病院の負担が増し、高度医療の提供が困難となっていました。無償資金協力では、この課題を解決するため、マテロを含む5つの中核保健センターをレベル1病院にアップグレードしました。また、技術協力プロジェクトでは、病院の問題改善能力や院内感染対策の強化、医薬品管理・機材メンテナンス、関係機関との連携強化を進め、病院運営管理能力の向上を図っています。
視察では、リユマ医療監督官及び村井チーフ専門家が施設を案内し、日本の支援によりインフラの改善と基礎的な医療サービスへのアクセス拡大が進んでいることを説明しました。
午後は、マテロ・レベル1病院を訪問し、2013~2021年の無償資金協力「第一次・二次ルサカ郡病院整備計画」及び2021年開始の技術協力プロジェクト「ルサカ郡総合病院運営管理能力強化プロジェクト」の取組を視察しました。
首都ルサカでは、基礎的な手術や検査を行うレベル1病院の不足により、トップレベル病院の負担が増し、高度医療の提供が困難となっていました。無償資金協力では、この課題を解決するため、マテロを含む5つの中核保健センターをレベル1病院にアップグレードしました。また、技術協力プロジェクトでは、病院の問題改善能力や院内感染対策の強化、医薬品管理・機材メンテナンス、関係機関との連携強化を進め、病院運営管理能力の向上を図っています。
視察では、リユマ医療監督官及び村井チーフ専門家が施設を案内し、日本の支援によりインフラの改善と基礎的な医療サービスへのアクセス拡大が進んでいることを説明しました。


6 ザンビア農業研究所(ZARI)マウントマクル農業試験場
最後に、ZARIマウントマクル農業試験場を視察し、2019年開始の技術協力プロジェクト「市場指向型稲作振興プロジェクト(MOREDEP)」及び2023年開始の地球規模課題対応国際科学技術協力(SATREPS)「葯培養及びシチズンサイエンスによる即時的稲品種開発体制構築プロジェクト」の取組を視察しました。
ザンビアでは、食糧安全保障の観点から作物の多様化を進めており、コメが重点作物として位置付けられています。しかし、コメの生産性は低く、需要に対して供給が不足しているため、輸入に依存しているのが現状です。技術協力プロジェクトでは、コメの生産性向上に向けた栽培技術の改良・普及、稲作クラスターの形成、農家の市場アクセス改善を進めています。さらに、SATREPSでは、ザンビアの環境に適した稲品種の開発・普及体制を構築し、米の増産と農業所得の向上を目指しています。
視察では、ZARIのカプル所長代行及び佐藤副チーフ専門家が施設を案内し、気候変動に対応した稲作技術の重要性を説明しました。
最後に、ZARIマウントマクル農業試験場を視察し、2019年開始の技術協力プロジェクト「市場指向型稲作振興プロジェクト(MOREDEP)」及び2023年開始の地球規模課題対応国際科学技術協力(SATREPS)「葯培養及びシチズンサイエンスによる即時的稲品種開発体制構築プロジェクト」の取組を視察しました。
ザンビアでは、食糧安全保障の観点から作物の多様化を進めており、コメが重点作物として位置付けられています。しかし、コメの生産性は低く、需要に対して供給が不足しているため、輸入に依存しているのが現状です。技術協力プロジェクトでは、コメの生産性向上に向けた栽培技術の改良・普及、稲作クラスターの形成、農家の市場アクセス改善を進めています。さらに、SATREPSでは、ザンビアの環境に適した稲品種の開発・普及体制を構築し、米の増産と農業所得の向上を目指しています。
視察では、ZARIのカプル所長代行及び佐藤副チーフ専門家が施設を案内し、気候変動に対応した稲作技術の重要性を説明しました。


プレスツアー後、ザンビア国営放送(ZNBC)で3日間にわたり日本のプロジェクトが報道され、新聞各紙にも「日本、ザンビアの経済成長を支援」といった見出しで我が国開発協力事業が取り上げられました。多くの国民が目にするテレビ及び新聞各紙で開発協力事業が取り上げられたことで、ザンビア国民の我が国開発協力事業への理解もより一層深まったのではないかと思います。
関連リンク(外部サイト)
プレスツアー後にリリースされたテレビ番組及び主要紙記事
(1)ZNBC(ザンビア国営放送)
“Japan Commits to Key Projects in Zambia” 2025年2月1日
(日本、ザンビアの主要プロジェクトに取り組むことを約束)
https://fb.watch/xw9c-ZYXQN/
“Luapula Farmers Set for Rice Training” 2025年2月2日
(ルアプラの農家、稲作研修に向け準備)
https://fb.watch/xw9evXR5vx/
“UNZA Veterinary School Gains Global Recognition” 2025年2月3日
(UNZA獣医学部が世界的に認知される)
https://fb.watch/xIbgcw4Kpm/
(2)Times of Zambia(全国紙)
“Over 3,400 Farmers to Receive Training in Rice Production” 2025年2月1日
(3,400人以上の農家が稲作研修を受講へ)
(3) Daily Nation(全国紙)
“Japan Supporting Zambia’s Economic Growth” 2025年2月5日
(日本、ザンビアの経済成長を支援)
(4) Mwebantu紙(Web記事)
“Japan and Zambia Celebrate 60 years of Fruitful Relations in Various Sectors.” 2025年2月1日
(日本とザンビア、60年にわたる実りある関係を祝う)
https://www.mwebantu.com/japan-and-zambia-celebrate-60-years-of-fruitful-relations-in-various-sectors/?fbclid=IwY2xjawINS0xleHRuA2FlbQIxMQABHYNkDAEnSjBjkmwFaeDjfwyTR--JqLKHgAFus_tyaXGSmZWTCBL9JG5vtQ_aem_TrqGEf7CqNWjgaokI2HaWw