草の根・人間の安全保障無償資金協力 「コッパーベルト州チンゴラ郡公立小中学校学習机整備計画」引渡式
令和6年7月31日
令和5年7月26日(金)、竹内大使は、草の根・人間の安全保障無償資金協力の事業である「コッパーベルト州チンゴラ郡公立小中学校学習机整備計画」の引渡式に出席しました。同式典には、チポカ・ムレンガ商業・貿易・産業大臣、ラファエル・チムピ地方コミッショナー、ナムコロ・カルフャニャ町行政官、ノア・シムルンガ郡教育委員長をはじめとする多くの来賓も参加しました。
ザンビアでは2021年より初等・中等教育の無償化が導入され、それまで経済的な理由により学校に通えなかった多くの子どもたちが勉強できるようになりました。しかし、急激な生徒数の増加に対して、校舎建設や学習机の購入が追い付いておらず、ザンビア全土で学習環境の改善がこれまで以上に喫緊の課題となっています。このような子どもたちの学習環境の改善を目指し、NGOビーレレバント・アフリカの要請を受け、日本政府はチンゴラ郡の公立校8校への290台の学習机購入のための支援を決定しました。この学習机の供与により、800人以上の子どもたちがより良い環境で授業を受けられるようになりました。
引渡式において、竹内大使は、今回の供与先の学校において、小学校1年生のわが子が入学以来初めて、学習机に座って授業を受けられるようになったことが嬉しく、保護者の方々が教室をのぞきにきたという心温まるエピソードを取り上げ、適切な学習環境を整備することの意義を指摘しました。また、日本とザンビアの外交関係樹立以来60年間、教育分野への支援は日本政府にとっての最優先事項の一つであり、本プロジェクトを通じて、教育機会の更なる拡充に向けた取組として、日本政府とザンビア政府が協働できることを嬉しく思うと述べました。
草の根・人間の安全保障無償資金協力では、プログラム開始以来、約30年間で、ザンビア全土の35校以上の学校への校舎建設・修復、取水設備の整備、学習机等の供与を行い、ザンビアの初等・中等教育の環境整備に貢献してきました。今後も、日本政府はザンビア政府による質の高い教育へのアクセスの拡充への取組を支援していきます。
本引渡式における竹内大使のスピーチはこちら。