令和5年度草の根・人間の安全保障無償資金協力新規3案件の贈与契約署名式

令和6年3月21日


  
 
 2024年3月19日、令和5年度草の根・人間の安全保障無償資金協力の署名式が執り行われ、下記3案件に関して、竹内一之大使と3団体との間で合計約15万米ドルを限度とする贈与契約が締結されました。
 
1.「カブウェ郡中古救急車整備計画」(カブウェ郡保健局・供与限度額79,851米ドル)
2.「ルサカ州カフエ・ムテンデレ中等学校校舎建設計画」(ムテンデレ中等学校・供与限度額40,195米ドル)
3.「コッパーベルト州チンゴラ郡公立小中学校学習机整備計画」(ビーレレバント・アフリカ・供与限度額21,750米ドル)
 
 これら3案件は、ザンビア政府による質の高い教育や保健サービスを提供するための努力を補強するものです。日本からの中古救急車の供与は、中央州カブウェ郡で月に1000件以上の救急搬送を可能とし、搬送中の死亡率、特に深刻な妊婦の死亡率の減少に貢献することが期待されています。
 シルビア・マセボ保健大臣の代理として式典に出席したケネディ・リシンピ事務次官(技術サービス担当)は、日本の長年にわたる保健分野における協力と、この救急車の供与がカブウェ郡にもたらすであろう貢献に感謝の意を表しました。
 教室棟の建設と学習机の供与は、現在すし詰めの教室で授業を受けている3000人以上の子どもたちの学習環境の改善に大きく貢献することが期待されています。ダグラス・シヤカリマ教育大臣は、2021年からザンビア政府が進めてきた教育無償政策によって、200万人もの子どもたちが学校教育を受けられるようになったが、今回の教育分野における日本の協力によって、その効果がより大きく発現されるであろうとの見解を示しました。
 竹内大使は、ザンビア政府のより良い教育と保健サービス提供のための、たゆまぬ努力を称えるとともに、日本政府がザンビア政府と共に手を取り、その目標達成に向かって協働できることを誇りに思うと述べました。また本年の日本とザンビアの外交関係樹立60周年を機に、今回の案件の受益コミュニティが、両国の協力関係の鎖を次世代につないでいってほしいとの願いを述べました。
 
 
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