令和5年度天皇誕生日レセプションの開催

令和6年3月6日
 

  
 
 3月6日、日本大使公邸において、令和5年度天皇誕生日レセプションが開催されました。日ザンビア外交関係樹立60周年である本年のレセプションには、ザンビア政府関係者、外交団、国際機関関係者や、両国のビジネス、大学、スポーツ分野から多くの参加がありました。
   
 冒頭、両国国歌が歌われました。「君が代」は、当地で歌手としてご活躍中の平山千夏さんが、ザンビア国歌「Stand and Sing of Zambia, Proud and Free」は、JICAボランティアの村上明子さんが指導するエブリン・ホーン大学の音楽学生グループが、素晴らしい歌唱を披露しました。
 
 続いて行われたスピーチで、竹内大使は、両国の外交関係樹立60周年である本年、良好な日ザンビア関係を更に高いレベルに引き上げたい考えを強調しました。まず、ヒチレマ大統領率いるザンビア政府の改革が徐々に成果を上げていることに触れ、ザンビア人が求める自由で民主的で豊かな社会の実現に向けた一層の努力を期待しました。また、世界の平和と安定を価値とするザンビアの姿勢に触れ、地球規模の諸課題への対処で両国の協力を強化したい旨述べました。経済面では、日本のSTEM教育やコレラ対策での協力を紹介し、昨年の経産大臣の訪問などで、日本において特に鉱業面でザンビア経済への関心が高まっていることを紹介しました。文化面では、内閣府の「世界青年の船」事業へのザンビアの初の参加を紹介し、柔道、空手やポップ・カルチャーなどの促進を通じて、両国の特に若者の間の文化交流を強化する意欲を示しました。そして、この60周年のモメンタムを、来年のTICAD9や大阪万博を皮切りとする次の60年の協力の基礎としたいとしました。
 
 これに対し、ザンビア政府を代表して、ムポシャ(Hon. Mike Elton Mposha)水開発・衛生大臣が挨拶しました。同大臣は、日本はザンビアの最も重要な協力パートナーのひとつであるとし、農業、教育や保険といった分野での日本の協力を評価しました。そして、ザンビアのような後開発途上国を支援するという、TICADプロセス等に表れた日本の姿勢は明確であり、明年のTICAD9にも大いに期待していると述べました。また、民主主義、よきガバナンスと法の支配を強化していくことを約束し、ザンビアは貿易・投資の大きなポテンシャルを有しており、両国間のwin-winな経済関係のために、より多くの日本企業が現地企業とのジョイント・ベンチャーで投資を行うことを期待する旨述べました。
 
 
 会場では、ザンビア及び南アフリカから14社の日本企業がブース展示を行い、自動車や先端技術を駆使した様々な製品を参加者に紹介しました。また、天ぷら、寿司といった和食や日本酒を供するカウンターが設けられ、多くの参加者の関心を集めました。
 
 この式典における竹内大使のスピーチはこちら