草の根・人間の安全保障無償資金協力 「ルサカ市内感染症対策・歯科医療機材整備計画」 贈与契約署名式

令和6年1月26日
   

 2024年1月24日、令和5年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「ルサカ市内感染症対策・歯科医療機材整備計画」の署名式が執り行われ、竹内一之大使とザンビア結核ハンセン病基金(ZATULET)のチャリティ・ハベエンズ最高経営責任者との間で約7万米ドルを限度とする贈与契約が締結されました。
 
  ZATULETは1998年の設立以来、ルサカ市カリンガリンガ地域の低所得者層コミュニティにおいてHIV/AIDSと結核に特化した診療所を運営してきました。診療所では特に、HIV/AIDSと結核患者に対するカウンセリング、スクリーニング、診断、治療に加えて、HIV/AIDS感染の初期症状である口腔粘膜症状の発見を目的とした歯科診療を提供してきました。しかし、検査機材や治療器具が十分ではなく、感染症の早期発見、早期治療を適切に行うことができていませんでした。
 
 このような状況に鑑み、日本政府は、検査機材や歯科診療器具の設置に必要な事業資金の供与を決定しました。これにより、一日最大60名もの患者が的確な診断を受け、適切な治療を早期に開始することが可能になります。また本案件を通して、同国の都市部において深刻なHIV/AIDSや結核の感染拡大の歯止めをかけることが期待されます。
 
 式典には、シルビア・マセボ保健大臣の代理としてジョージ・シニャングウェ事務次官(ドナー調整担当)、ムナリ選挙区選出の国会議員としてマイク・ムポシャ水資源開発・衛生大臣が出席し、本事業の調印を祝福しました。
 
 本式典において竹内大使は、ZATULETの日本人との長年の友好関係に感謝を示すとともに、ZATULETのHIV/AIDSや結核と闘う患者たちへの質の高い医療の継続的な提供を祈念しました。
 
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