草の根・人間の安全保障無償資金協力 「コッパーベルト州ンドラ市ブレッドオブライフスクール校舎増築計画」引渡式

令和5年10月19日
   
  
 令和5年10月12日(木)、竹内駐ザンビア日本国大使は、草の根・人間の安全保障無償資金協力「コッパーベルト州ンドラ市ブレッドオブライフスクール校舎増築計画」の引渡式に出席しました。式典にはオーガスティン・カソンゴ・コッパーベルト州次官のほか200名以上が出席しました。
 
 ブレッドオブライフスクール・ンドラは2009年に創立され、現在、幼稚園から7年生まで約350名の生徒が在籍しています。安価で質の高い教育をコミュニティへ提供していることで知られている同校は、孤児や経済的脆弱児も無償で受け入れ、基礎教育の提供に従事してきました。しかし、生徒数の増加とともに教室の数が足りなくなり、すし詰めの教室で授業を行わざるを得ない状況にありました。
 
 そのような状況に鑑み、本事業は62,208米ドルを上限として、ブレッドオブライフスクール・ンドラに新たに教室3つとトイレを建設し、学習机等の家具を整備するものです。これにより、全ての生徒に十分なスペースを確保することができるようになり、教育の質を向上させることができました。同校は過去3年間、7年生修了試験の結果でンドラ郡での最高得点をとった生徒を輩出しており、その得点は毎年塗り替えられてきましたが、今後は、教育に適した環境によって、高得点を取る生徒たちがますます増えていくことが期待されています。
 
 竹内大使はスピーチの中で「同校がこれからも孤児や経済的脆弱児を含む全ての子どもたちに対して質の高い教育を提供し続け、彼らが困難を乗り越え、日本とザンビアの架け橋になるように成長していくことを願っています」と述べました。
 
本引渡式における竹内大使のスピーチはこちら