ゾウの保全と密猟対策支援のための施設整備引渡式

令和4年9月8日
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 2022年9月1日、水内龍太駐ザンビア大使はロドニー・シクンバ観光大臣とともに、「象の違法殺害監視(MIKE)」の活動を支援するための施設の引渡式を行いました。この施設整備プロジェクトは、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)の協力のもと、日本政府から資金提供を受けて実施されました。このプロジェクトに対する支援額は76,798米ドルです。

 このプロジェクトの目的は、貴重な野生動物の宝庫でザンビアにとり観光資源でもあるロワーザンベジ国立公園(Lower Zambezi National Park)の東側境界に新しいスカウト基地と入場ゲートを建設し、交通アクセスを改善することで、公園のプレゼンス、保護及び管理能力を強化し、人間と野生動物の衝突や密猟に伴うリスクを軽減することにあります。

 日本政府は、国際社会と協力して野生動植物の違法取引に対処することとしており、今回のMIKEプロジェクトに対する支援は、このような日本のコミットメントの一環です。

 水内大使は「日本政府はザンビアや国際社会と協力し、野生動植物の違法取引に対処していくことを約束する。今年11月にパナマで開催されるワシントン条約第19回締約国会議に際し、絶滅のおそれのある野生動植物を過度の国際取引から保護し、科学的データに基づく『持続可能な利用』の観点から、ザンビアや他のアフリカ諸国と手を取り合って目的を達成するために最大限の努力をしていく。」とコメントしました。
 
※本行事における水内龍太駐ザンビア大使のスピーチはこちら
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