日本NGO連携無償資金協力「チサンバ郡における母子保健サービス改善事業」署名式

令和4年2月24日
     

2月9日、令和3年度日本NGO連携無償資金協力贈与契約の署名式が執り行われ、水内龍太駐ザンビア大使と特定非営利活動法人ロシナンテスの田中悠太プロジェクト・マネージャーが、「チサンバ郡における母子保健サービス改善事業(供与限度額:272,420米ドル)」の贈与契約書に署名しました。本事業は、中央州チサンバ郡の保健施設にて実施される1か年の開発協力事業です。

 ロシナンテスは本事業において、前年度事業で建設したマザーシェルターが位置するムワプラ・ヘルスポスト内に井戸を掘削するほか、井戸を稼働させるためのソーラーパネル、薬やワクチンの冷蔵管理システム、分娩室の夜間照明などを設置するほか、対象地域の複数の保健施設に日本製の小型超音波診断装置を導入する予定です。同時に、母子保健推進員(Safe Motherhood Action Group(SMAG))のメンバー及びムワプラ・ヘルスポスト職員の周産期医療に関する知識・技能の強化支援にも取り組む予定です。

 本事業はチサンバ郡の妊産婦が適切な産前・産後健診を受け、医療施設で安全に出産できる環境づくりを推進するとともに、ザンビアで長期的な問題となっているヘルスポストから高次病院への不必要な紹介による高次病院の混雑を緩和することにつながります。本事業により、対象地域における出産前後の妊産婦の安全及び健康に関するリスクが低減することが期待されています。

 日本政府は、日本NGO連携無償資金協力のスキームを通じて、日本のNGOが開発途上国・地域で行う経済社会開発事業に資金協力を行っています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/oda_ngo/shien/j_ngo_musho.html
 
※本行事における水内大使のスピーチはこちら