日本NGO連携無償資金協力「ザンビア国ルサカ郡における結核の包括的予防・管理能力強化プロジェクト(第3年次)」

令和3年3月24日
     

 3月3日、令和2年度日本NGO連携無償資金協力贈与契約の署名式が執り行われ、水内龍太駐ザンビア大使と公益財団法人結核予防会の松岡裕子所長代行が、「ザンビア国ルサカ郡における結核の包括的予防・管理能力強化プロジェクト(供与限度額:443,607米ドル)」の贈与契約書に署名しました。本件は、ルサカ郡のチパタ地区及びチェルストン地区の7つの保健施設において実施される3か年の開発事業の第3年次事業を対象としています。

 結核予防会は第3年次事業において、保健医療従事者の能力強化研修を通じて結核の診断・治療能力の向上を図りつつ、対象地域の結核ボランティアを育成し地域住民の保健意識を強化する予定です。加えて、保健施設におけるデータ管理能力を強化し、対象地域の個別の患者管理、結核の流行状況の把握、結核行政能力の向上に取り組みます。

 本事業は結核患者中心の予防・診断・治療体制を強化することで、長期的にはザンビア国の結核による死亡の減少に貢献することを目標としています。なお、本事業はWHOが策定したEnd TB Strategyやザンビアの国家結核戦略(2017-2021)との政策的整合性が高く、既存の保健システム強化への貢献が期待されています。

 日本政府は、日本NGO連携無償資金協力のスキームを通じて、日本のNGOが開発途上国・地域で行う経済社会開発事業に資金協力を行っています。
 (https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/oda_ngo/shien/j_ngo_musho.html)
 
※本行事における水内大使のスピーチはこちら