日本NGO連携無償資金協力「チサンバ郡ムワプラ地域における母子保健サービス改善事業」

令和3年3月16日
     

 2月26日、令和2年度日本NGO連携無償資金協力贈与契約の署名式が執り行われ、水内龍太駐ザンビア大使と特定非営利活動法人ロシナンテスの田中悠太プロジェクト・マネージャーが、「チサンバ郡ムワプラ地域における母子保健サービス改善事業(供与限度額:357,377米ドル)」の贈与契約書に署名しました。本事業は、中央州チサンバ郡ムワプラ地域の保健施設にて実施される1か年の開発協力事業です。

 ロシナンテスは本事業において、出産間近の妊産婦が分娩を待つため宿泊するマザーシェルターをムワプラ・ヘルスポストの敷地内に建設するとともに、ムワプラ・ヘルスポスト職員及びムワプラ地域の母子保健推進員(Safe Motherhood Action Group: SMAG)によるマザーシェルターの運用支援を実施する予定です。同時に、日本人専門家を交えたムワプラ地域のSMAGメンバー及びムワプラ・ヘルスポスト職員の周産期医療に関する知識・技能の強化支援にも取り組む予定です。

 本事業は村落部である対象地域の妊産婦が適切な産前・産後健診を受け、医療施設で安全に出産できる環境づくりを推進するとともに、マザーシェルターの適切な利用促進を通じて医療施設での出産を増加させることを目標としています。本事業により、対象地域における出産前後の妊産婦の安全及び健康に関するリスクが低減することが期待されています。

 日本政府は、日本NGO連携無償資金協力のスキームを通じて、日本のNGOが開発途上国・地域で行う経済社会開発事業に資金協力を行っています。
(https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/oda_ngo/shien/j_ngo_musho.html)
 
※本行事における水内大使のスピーチはこちら