令和2年度対ザンビア無償資金協力「コッパーベルト州における保健センターの郡病院への改善計画」に関する書簡交換式 令和2年7月17日 令和2年7月14日、財務省内において、水内龍太駐ザンビア日本国大使とブワリャ・ンガンドゥ財務大臣との間で、令和2年度の無償資金協力に関する書簡交換式が行われました。本計画は26.54億円を上限として、コッパーベルト州キトウェ郡及びンドラ郡において、各1箇所の保健センターを、基礎的な医療を提供する一次レベル病院にアップグレードするものです。 コッパーベルト州に位置する国内第2、第3の人口を有するキトウェ郡(人口約69万人)及びンドラ郡(約55万人)には、軽傷治療、予防接種、正常分娩等の基本的な保健サービスを提供する保健センターは約30箇所ずつあるものの、簡易な手術や帝王切開等の基礎的な医療を提供できる一次及び二次レベルの公的医療機関がなく、既存の三次レベル病院への負荷が高い状況にあります。三次レベル病院の負荷を軽減しつつ、より多くの住民が基礎的な医療にアクセスできるよう一次レベル病院を整備することが喫緊の課題とされています。 本プロジェクトによって、両郡において一次レベル病院が整備されることにより、年間5,000件の通常分娩と10,000件以上のX線撮影が可能になることが見込まれており、周辺の住民に対する医療サービスの質の改善と住民の健康増進が期待されます。また、三次レベル病院への患者紹介件数が,両郡において年間約1,000件ずつ減少することが見込まれており、キトウェ郡及びンドラ郡の保健医療システムの強化が期待されます。 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)拡大とアフリカ健康構想の推進を表明しており、本プロジェクトは同表明を具体化するものです。 書簡交換式における水内大使のスピーチはこちら。 書簡交換式に係る外務本省の報道発表はこちら。