日本NGO連携無償資金協力「ザンビア国ルサカ郡における結核の包括的予防・管理能力強化プロジェクト(第2年次)」

令和2年3月11日
     

 3月5日,令和元年度日本NGO連携無償資金協力贈与契約の署名式が執り行われ,水内龍太駐ザンビア大使と公益財団法人結核予防会の松岡裕子所長代行が,「ザンビア国ルサカ郡における結核の包括的予防・管理能力強化プロジェクト(供与限度額:569,651米ドル)」の贈与契約書に署名しました。本件は,ルサカ郡のチパタ地区及びチェルストン地区の7つの保健施設において実施される3か年の開発事業の第2年次事業を対象としています。

 結核予防会は第2年次事業において,ムテンデレ・ヘルスセンター(HC)とチェルストンHCにそれぞれGeneXpertを設置するとともに,第1年次事業にてカリンガリンガHCに供与されたX線機器に係るメンテナンス及び関連研修を実施する予定です。同時に,結核・HIVの啓発活動や患者支援に取り組む地域の結核ボランティアに対する研修,並びに,結核ボランティアを対象とした家庭菜園研修及びリボルビングローン・プログラムについても実施予定です。

 本事業は対象地域の結核予防,早期診断,予防,結核患者への支援能力を強化し,地域コミュニティの結核及びHIVに関する理解を深めることを目標としています。また,本事業により,ザンビア政府による結核をはじめとした様々な感染症への計画的かつ迅速な対応を支援することで,ユニバーサルヘルスカバレッジ推進に向けたザンビア政府の取り組みが一層強化されることが期待されています。

 日本政府は,日本NGO連携無償資金協力のスキームを通じて,日本のNGOが開発途上国・地域で行う経済社会開発事業に資金協力を行っています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/oda_ngo/shien/j_ngo_musho.html
 
※本行事における水内大使のスピーチはこちら