草の根・人間の安全保障無償資金協力 「ルサカ州ルサカ西部郡聖ジョセフ校学習センター建設計画」引渡式

平成31年4月12日
  

 2019年4月9日,「ルサカ州ルサカ西部郡聖ジョセフ校学習センター」の引渡式が執り行われました。本事業は,ザンビア無原罪集会が草の根・人間の安全保障無償資金協力による資金供与を受け,新しい学習センターを建設したものです。
 
 引渡式には,側嶋秀展在ザンビア日本大使,ロジャース・チセンガ・一般教育省教育委員会事務局副局長,ンコメシヤ・ムカマンボ2世伝統的指導者,パスカル・チルバ・ルサカ州上級建設担当官,ラングソン・チブイェ・チランガ郡教育委員会事務局長,ニルマラ・サバリムトゥ伝道団長,生徒やその他の招待客等,約200名が出席しました。
 
 ザンビア無原罪集会は,現在,学校を中退した児童や経済的に脆弱な生徒を含めた幼稚園から12年生(日本の高校3年生)までの生徒126名を受け入れています。2010年には学習センターを設立し,職業訓練を実施しており,起業家育成訓練機構(TEVETA)に基づくコンピューター教育を受けた50名の若者がTEVETAによるコースの卒業資格を得てきました。これに加え,年間約140名の周辺の学校に通う児童に対し,コンピューターを使用できるよう,施設を開放しています。
 
 しかし,同校のあるルサカ西部に住む多くの子供たちは教育や職業訓練を必要としており,より多くの子供たちに教育を提供できるよう拡張を求める声が周辺コミュニティから寄せられていました。このため,同団体は講義室,コンピューター室,図書室からなる学習センターの建設を計画し,日本政府に対して資金供与を要請し,日本政府は88,888米ドルを限度とする無償援助を供与しました。
 
 本事業により,現在在籍している126名の生徒の学習環境が整備されたほか,周辺地域の学校に通う約500名の生徒も同施設にあるコンピューターを使用することができるようになります。
 
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