草の根・人間の安全保障無償資金協力 「ルサカ州チルンドゥ郡ムテンデレ・ミッション病院レントゲン機材整備計画」署名式
平成31年3月19日


2019年3月6日,「ルサカ州チルンドゥ郡ムテンデレ・ミッション病院レントゲン機材整備計画」の署名式が行われ,側嶋秀展在ザンビア大使とムテンデレ・ミッション病院のエルミニア・フェラッリオ病院長との間で,137,375米ドルを限度とする贈与契約が締結されました。
ムテンデレ・ミッション病院は1964年に設立されて以来,チルンドゥ郡外からの患者も含めて多くの人々に様々な医療サービスを実施しており,2017年には5,317件のX線診断を実施しました。しかし,同病院は最新のもののような鮮明な画像は得られない古いアナログタイプのX線機材を使用しており,それにより患者は長時間待たなければなりませんでした。また,写真の保管場所や廃液の処理という問題も抱えていました。
このため,ムテンデレ・ミッション病院は,デジタルX線機材を調達する計画を立て,日本政府に対し,購入資金の供与を要請してきました。
本事業では,日本企業の富士フィルム(株)からX線機材が調達される予定であり,富士フィルム・南アフリカは,CSR活動として同社の技術者を派遣し,機材の設置と維持管理の訓練を無料で実施する予定です。
事業完了後には,同病院はより鮮明な画像を基に診断ができるようになり,患者の待ち時間も減ることになります。また,既存の機材の使用で生じていた環境負荷はなくなります。
本署名式における側嶋大使のスピーチはこちら。