2019年カイゼン全国大会の開催
平成31年3月19日
2月20日及び22日の三日間の日程で,2019年ザンビア全国カイゼン大会が,ルサカ市ムルングシ国際会議場にて開催され,その開会式にはヤルマ商業貿易産業大臣が主賓として出席し,側嶋秀展在ザンビア日本大使も出席して,スピーチを行いました。今回の全国カイゼン大会は,ザンビア・カイゼン機構(KiZ)とJICAの協力のもと「品質管理サークルを通じた優良ビジネスに向けた継続的改善(Continuous Improvement Towards Business Excellence through Quality Control Circles)」をテーマに開催され,企業や団体から16団体21チームが参加し,それぞれが実施しているカイゼン活動について発表がありました。
開会式において側嶋大使からは,日本の経済発展の歴史,ザンビア経済及びザンビアにおけるカイゼン活動を概観し,資源のない日本は国民の勤勉さにより発展してきたこと,ザンビアが繁栄した中所得国となるためには,カイゼン活動を推進することが重要であることを指摘し,ビジョン2030達成のために,カイゼン活動に参加する企業・機関が最大の努力をし,隣人にも影響を与え,ザンビア全国にカイゼン活動を普及していくよう呼びかけました。また,2018年12月のルング大統領の訪日にもふれ,安倍総理とルング大統領は,二国間関係が新たな段階に入ることを宣言し,カイゼン・プロジェクトの重要性を再確認したことも紹介しました。
大会参加者は,問題分析,アクションプランの作成及び有効な実施方法の検討等の現場からのカイゼン活動の成果を発表しました。最終日にはカイゼン活動により高い実績を得たチームに対して,製造業・非製造業部門別に金・銀・銅賞が授与され,受賞チームの中から,最優秀賞(Grand Champion)が,Universal Mining and Chemical Industries Ltd(製造業)の「廃棄物有効利用」チームに授与され,第二位は非製造業部門の金賞がカニャマ第一次病院の「ビビッド」チームに授与されました。
日本政府は、ザンビアにおける産業の競争力強化のためJICAを通じてカイゼン活動の促進を支援しています。2017年7月より,カイゼン展開プロジェクト・フェーズ2が開始され,ザンビア・カイゼン機構の運営能力強化,カイゼンコンサルタント育成システムの強化,カイゼンコンサルティングサービスの提供及びカイゼンの全国への普及活動を支援しています。
2019年ザンビア全国カイゼン大会開会式における側嶋大使のスピーチはこちら。