2018年カイゼン全国大会の開催
平成30年2月26日
2月15日及び16日の二日間の日程で,2018年ザンビア全国カイゼン大会が,ルサカ市ムルングシ国際会議場にて開催され,側嶋秀展在ザンビア大使が開会式に出席しました。今回の全国カイゼン大会は,ザンビアカイゼン機構(KiZ)とJICAの協力のもと「国際競争力を目指した継続的な改善を通じた変革(Transforming Zambia through Continuous Improvement towards International Competitiveness)」をテーマに開催され,企業や団体から13組織が参加し,それぞれが実施しているカイゼン活動について発表がありました。
開会式において側嶋大使からは,日本の経済発展の歴史,ザンビア経済及びザンビアにおけるカイゼン活動,日本人の勤勉さが日本の発展に寄与したことについて述べ,ザンビアが繁栄した中所得国入りするためには,個人だけではなく組織全体がカイゼン活動から恩恵を受け,競争力を高めることが重要であり,そのためにカイゼン活動に参加する企業・機関がより一層の努力をし,隣人にも影響を与えザンビア全国にカイゼン活動を普及していくよう呼びかけました。
大会参加者からは,カイゼン手法による現場分析や効率化の努力の結果としての労働時間の短縮,不良品の検知率の上昇等の実績が報告されました。質疑応答では,他社の取り組みを参考にしようとする参加者から,特にデータの算出方法等を中心に,質問や意見が出されました。
日本政府は、ザンビアにおける産業の競争力強化のためJICAを通じてカイゼン活動の促進を支援しています。2017年7月より,カイゼン展開プロジェクト・フェーズ2が開始され,KiZの運営能力強化,カイゼンコンサルタント育成システムの強化,カイゼンコンサルティングサービスの提供及びカイゼンの全国への普及活動を支援しています。
2018年ザンビア全国カイゼン大会開会式における側嶋大使のスピーチはこちら。