平成26年度対ザンビア共和国環境・気候変動対策無償資金協力「第三次ルアプラ州地下水開発計画」完工式

平成29年5月30日
 

 

 5月24日,平成26年度対ザンビア共和国環境・気候変動対策無償資金協力「第3次ルアプラ州地下水開発計画」の完工式が開催され,側嶋秀展在ザンビア日本大使,ロイド・ムレンガ・カジヤ・水開発衛生環境保護大臣,デイビッド・マブンバ・エネルギー大臣,ニクソン・チラングワ・ルアプラ州大臣,伝統的指導者,招待客及び多くの地元住民を合わせ約500人が式典に出席しました。


 ルアプラ州においては貧困層も多く,安全な水も限られています。生活用水を河川,湖沼等に依存してきたため,水因性疾患に罹患する人が多く,女性や子どもを中心に水汲み労働の負担が大きく,地域の経済社会活動に悪影響を与えてきました。

 このため,我が国はこれまで,ルアプラ州において2つの無償資金協力,即ち,「第1次ルアプラ州地下水開発計画」及び「第2次ルアプラ州地下水開発計画」により,合わせて416(200+216)基の深井戸を設置し,地域住民に対する清潔で安全な水の供給の改善に貢献してきていました。そして平成26年度,日本政府は,その後継事業として,8.58億円の無償資金協力を実施し,ルアプラ州の6郡において176基のハンドポンプ付き深井戸,及び5か所の管路系給水施設を建設し,井戸・管路系給水施設の維持管理のための仕組みを作って,住民への安全な水の供給を増大しました。

 これまでの第1次から第3次までのルアプラ州地下水開発により,およそ18万人の住民が清潔で安全な水にアクセスできるようになり、水因性疾患の減少、女性や子ども等の水汲み労働からの解放、及びそれに伴う地域の経済社会活動の活性化や子どもの教育機会の確保に繋がることが見込まれます。

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