草の根・人間の安全保障無償資金協力(官民連携)「ルサカ市ベイトキュア病院レントゲン機材整備計画」引渡式
平成29年5月4日
2017年4月28日,「ルサカ市ベイトキュア病院レントゲン機材整備計画」の引渡式が開催されました。この計画は草の根・人間の安全保障無償資金協力によって支援され,被供与団体であるベイトキュア病院に91,138米ドルが供与されました。式典には,側嶋秀展在ザンビア日本大使,クリストファー・シャカフスワ・ルサカ市議会議員,ジョルジオ・ラストローニ・ベイトキュア病院エグゼクティブ・ディレクター代行,アントン・マイヤー富士フィルム・サウスアフリカ代表始め約40人が出席しました。
被供与団体であるベイトキュア病院は,年間約1,600件の外科手術を行い,水頭症,脊椎破裂,脳性麻痺,先天性内反足,脊髄炎,頭蓋顔面変形症といった疾病の治療を行ってきており,特に児童に対しては無償で手術を行っています。
しかしながら,病院設立時に導入された中古のアナログX線撮影装置は,暗室にて手作業で現像作業を行う必要があり,現像処理に時間を要するため患者の待ち時間が長く,また,X線写真の精度も十分ではありませんでした。
これを受けて,ベイトキュア病院は日本政府に対しデジタルレントゲン機材を整備するための支援を要請し,日本政府はその支援を行うこととしました。その結果,日本企業である富士フィルム製の機材が購入されました。富士フィルム・サウスアフリカ社は同機材の設置作業及び病院スタッフへのトレーニングを無償で提供するなどの貢献を行いました。
この協力により,暗室での現像作業が不要となり,常に質の高いX線画像を提供することが可能となり,病院における手術の精度が向上します。
本引渡式における側嶋大使のスピーチはこちら。