草の根・人間の安全保障無償資金協力「東部州ムフエ郡バナナペーパー製造事業拡大計画」引渡式
平成29年3月7日




2017年3月1日,「東部州ムフエ郡バナナペーパー製造事業拡大計画」の引渡式が開催されました。この計画は草の根・人間の安全保障無償資金協力によって支援され,被供与団体であるワンプラネット・カフェ・ザンビアに102,170米ドルが供与されました。式典には,側嶋秀展在ザンビア日本大使,パトリック・ムワナワサ東部州副次官,キャロライン・ムワンザ・マンブウェ郡長,ビリー・エンコマ・ワンプラネット・カフェ・ザンビアCEO始め約50人が出席しました。
被供与団体であるワンプラネット・カフェ・ザンビアは,通常捨てられるバナナの茎から紙の製造が可能であることに着目し,2007年よりバナナの茎の繊維抽出事業を開始し,2014年には同地に工場を建設しました。当事業によって現在23名の地元住民が雇用されており,これによりその家族250人以上が恩恵を得ています。
これまでは,抽出された繊維は日本に輸出され,名刺等の他紙製品に加工されて販売されていましたが,ワンプラネット・カフェ・ザンビアは,ザンビアでのバナナペーパー及び同紙製品製造を計画し,日本政府に対しそのための資金協力を要請し,日本政府は,草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じて,そのための工場増設と必要な機材購入を支援することとしました。この計画により,約80人の地元住民が新たに雇用され,約1,000名の家族がその恩恵を得ることとなります。
本引渡式における側嶋大使のスピーチはこちら。