草の根・人間の安全保障資金協力
「チペンビ農業訓練校機具管理・修理施設改修・新校舎建設計画」署名式
2012年2月9日、ザンビアの首都ルサカの日本大使館において、江川明夫駐ザンビア共和国大使と当地NPO団体チペンビ農業訓練校(Chipembi Farm College)代表との間で、101,509ドルを限度とする草の根・人間の安全保障無償資金協力「チペンビ農業訓練校機具管理・修理施設改修・新校舎建設計画」に関する贈与契約の署名式が行われました。この協力は、中央州チボンボ郡チペンビ地区のあるチペンビ農業訓練校(生徒数約180名)の農機具の修理・メンテナンス・保管・実習活動のための農機具修理施設(床面積399㎡)の改修(増築及び屋根の敷設、補修)及び新校舎1棟(1教室:床面積100㎡)の建設を行い、同訓練校の教育環境を改善し、自立発展的な学校運営を支援するものです。
被供与団体であるチペンビ農業訓練校は、小規模・零細農家出身の生徒を対象とした、農業技術に関する訓練校であり、地方部の小規模・零細農家の貧困解消を目的に生徒たちに農業技術指導を行っています。ザンビアの地方部では、農家の約97%が小規模・零細農家であり、地方部における食糧自給の確保と貧困解消が重要な課題となっています。これまで同団体は、45年以上にわたって小規模・零細農家出身の生徒たちを受入れ、農業技術訓練を行ってきましたが、収容人数を大幅に超え、既存施設が老朽化するなどの理由から十分な活動ができない状況が続いていました。今回の協力により、既存の機具管理・修正施設が改修され、新たに1教室を有する新校舎が完成することにより、より良い教育環境を与えることが可能となることが期待されます。
今回の協力がザンビアにおける小規模・零細農家の農業生産の向上に貢献し、ひいては多くのザンビアの人々の生活の質の向上につながることが期待されます。
この署名式における江川大使スピーチはこちら。
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ザンビア共和国