草の根・人間の安全保障無償資金協力署名式
「ルサカ市医療機器保守・修繕施設建設計画」
8月22日、ザンビアの首都ルサカの日本大使館において、江川明夫駐ザンビア共和国大使と当地NPO団体チャーチ・ヘルス・アソシエーション・オブ・ザンビア(Churches Health Association of Zambia)代表との間で、102,181ドルを限度とする草の根・人間の安全保障無償資金協力「ルサカ市医療機器保守・修繕施設建設計画」に関する贈与契約の署名式が行われました。この協力は、地方の医療施設の医療機器を首都ルサカに回収し、集中的にこれら医療機器の保守・修理を行うための施設を建設するとともに、修理用工具の整備を行うための資金を供与するものです。
被供与団体であるチャーチ・ヘルス・アソシエーション・オブ・ザンビアは、全国各地の126に上る医療施設と提携し、医療従事者の人件費支給・教育訓練、医薬品の配布、医療機器の保守・修理等、医療施設運営全般にわたって様々な支援を行っています。ザンビアでは、医療機器の保守・修理技術者が不足しており、特に地方の医療施設において医療機器の保守・修理を適切に行うことが困難な状況にあります。これまで同団体は、全国各地の医療施設に技術者を派遣して医療機器の保守・修理を行ってきましたが、ザンビアは国土も広く、このような形での医療機器の保守・修理は経費もかさみ時間もかかるので非効率的でした。今回の協力により、医療機器を首都ルサカに建設される施設に回収して集中的かつ効率的に保守・修理することが可能となるだけでなく、この施設において技術者の訓練を行うことにより保守・修理技術も向上することが期待されます。また、保守・修理がより適切に行われる結果、医療機器の耐用年数が延びることにもつながります。
今回の協力がザンビアの医療サービスの向上に貢献し、ひいては多くのザンビアの人々の生活の質の向上につながり、さらには日本とザンビア両国の友好関係が深まることが期待されます。
この署名式における江川大使スピーチはこちら。
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ザンビア共和国