江川大使がザンビア大学獣医学部賞授与者を祝福


 

 8月17日、首都ルサカ市にある国立ザンビア大学獣医学部において、成績優秀な女性12名、男性17名の計29名の卒業生に対する学部賞の授与式が行われました。我が国が古くから同大学獣医学部に対して協力を行っていることから、同授与式には江川明夫駐ザンビア大使が招待され、祝辞を述べるとともに卒業生を激励しました。
 我が国は1983年に無償資金協力により同大学の獣医学部施設を建設し、その後継続的に、技術移転のための講師や専門家の派遣、機材供与、修士・博士課程の研修員受け入れ等を実施しています。これらの日本で研修を受け、博士課程を修了した卒業生の何人かは、日本の教授らと共同でさらなる研究のために再び日本を訪れています。また、日本への国費留学生も同獣医学部より多数受け入れており、学術研究レベルの向上に貢献してきました。現在では、同学部は南部アフリカの中核的研究拠点として、周辺国に技術移転を行うまでになっています。こうした長年に亘る我が国の協力は、北海道大学獣医学部の支援に負うところが大きく、現在では独自に両大学獣医学部間の交流を深める活動も展開されています。
 同授与式には300名以上の学生や教授、関係者らが出席しましたが、学生の将来に対する夢やビジョンが表されるなどに希望に満ちあふれた式典となりました。今後も、同大学が、ザンビアの一層の家畜衛生技術の向上と社会経済発展に貢献しうる人材の育成に寄与していくことが期待されます。

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