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開発協力プレスツアーの実施について

 

     (サイト視察で村人に歓迎される小井沼大使)       

 

 8月18日から19日にかけて,北部州カサマ市近郊において,当館及びJICAザンビア事務所共催による開発協力広報プレスツアーを実施しました。


このツアーは,現地プレスに我が国の開発協力サイトを視察する機会を提供し,我が国の開発協力の成果等につき理解を深めてもらい,またそれを広くザンビア国民に伝えてもらうことを目的としたものです。

 

 今回のプレスツアーでは,ザンビアの農業関係のニュースを伝えるNAIS(National Agriculture Information Service)からTVクルーが2名,またザンビアの主要新聞紙であるTimes of Zambia紙,Zambia Daily Mail紙及びThe Post紙から各1名の新聞記者がツアーに参加しました。また,プレス関係者だけでなく,ザンビア農業畜産省などザンビア政府の協力も得て,今回は,ギブン・ルビンダ農業畜産大臣及びフリーダム・シカゾエ北部州大臣などのザンビア政府関係者もツアーに同行しました。

 

 プレスツアーでは,初日に平成25年5月から北部州周辺で実施されている「小規模農民のための灌漑開発プロジェクト(Technical Cooperation Project on Community-Based Smallholder Irrigation:T-COBSI)のサイト視察を行いました。T-COBSIは,プロジェクトで研修を受けたザンビア農業畜産省の地方の灌漑技術者や農業普及員が主体となって,農民を組織化し,農民達と一緒になって,現地で入手可能な木の枝などの資材を用いて簡易な堰や水路などの水利施設を建設するものです。それぞれの堰の灌漑面積は約1haと小さなものですが,昨年1年間で,約250箇所の簡易堰が建設され,灌漑面積は約300haとなっており,一つ一つの受益は小さいけれども,技術が簡単なため効果的に普及しています。また,これまで農民は乾季には水が無く,何も栽培ができなかったのですが,小規模灌漑により,乾季でも営農することが可能となり,その結果,収入が増え,農民の生活が改善するという具体的な成果も確実に発揮されています。サイト視察では,農民の代表者から建設当時の説明があり,技術は簡単だけれども,実際に堰を建設をして,川の水が徐々に増えた時は, 嬉しかったと同時に非常 に驚いたという話がありました。

 

        建設された簡易堰の様子           

       建設当時の説明を聞く関係者         

 

       村の少女が畑に水を流す様子         

       村で農民から説明を聞く関係者         

 

 また,2日目には,カサマでOLAM社が栽培しているコーヒー豆(アラビカ種)を今年からUCC上島珈琲株式会社が,同社の原料として使うことになったことから,その初出荷を記念する式典がOLAM社及びUCC上島珈琲社の協力のもと実施されました。OLAM社はシンガポールの企業で世界中で幅広く事業を行っている大手農業総合商社であり,ザンビアでは3年前からカサマでコーヒーの栽培を始めました。参加したUCC上島珈琲株式会社の関哲也取締役は,「アフリカはコーヒー発祥の地で,高品質のコーヒーを供給しており,その重要性は今後も益々大きくなる。ザンビアも供給量を安定させ,品質を改良することによって,日本のコーヒー市場から信頼され,当社の新たな戦略的供給先となることを期待する。」と挨拶をされました。また,ルビンダ農業畜産大臣や北部州の伝統的チーフなど関係者からは,今回カサマコーヒーを日本へ輸出することについて,歓迎の言葉があり,カサマコーヒーの生産が再び活性化することと共に地方の農民の所得向上や雇用創出に繋がることが期待されています。

 

     コーヒー式典で挨拶をする小井沼大使      

       カサマコーヒーを試飲する関係者       

 

      農園でOLAM社の説明を聞く様子        

       OLAM社のコーヒー農園          

 

※プレスツアー開会式における小井沼大使のスピーチはこちら
※カサマコーヒー初出荷記念式における小井沼大使のスピーチはこちら