ZARI農業試験関連施設竣工式


 

 6月7日、ルサカ州チランガ(首都ルサカより約20Km)のマウントマクル農業試験場において、農業研究所(ZARI)に対して協力を行った「効果的な作物病虫害防除のための農業試験場作物保護・防疫関連施設と灌漑システムの改善事業医療機材整備計画事業」(2010年4月より2KR見返り資金による供与で、金額約650百万クワチャ(約1,050万円))が完成したため、竣工式が執り行われました。
 この竣工式には日本政府を代表し、桑原敦在ザンビア日本臨時代理大使が、ザンビア政府を代表してシャムレンガ農業畜産省次官が参加しました。
 この事業は、農作物の病虫害防除に必要な施設・機材の改善を通じて、農業研究所の作物保護・防疫サービスの実施能力向上を図り、ひいては全国の農作物の安定的な生産に寄与することを目的にしたものです。具体的には(1)作物保護・防疫関連施設の改善と組織培養施設の設置により、農作物の重要な病気(特にウィルス病)や害虫の早期発見、防除に係わる技術開発、病害虫に感染しないクリーンな種苗の生産を可能とし、(2)病害虫に感染していない種苗の効率的な増殖を行えるようにするものです。
 今回の協力によって、ウイルス病をはじめとする病虫害感染の予防、あるいは早期発見によって、作物への被害を最小限に抑えることで、農作物の生産を安定させ、農家の9割以上を占める小規模農家の社会経済環境の改善と貧困削減に貢献することが期待されます。

本竣工式における桑原臨時代理大使のスピーチがこちら

 

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