講師派遣事業「大阪大学星野教授のハマーショルド平和研究所における講演」
3月20日、講師派遣事業の枠組みによりザンビアを訪問した大阪大学大学院国際公共政策研究科の星野俊也教授がカッパーベルト大学ハマーショルド平和研究所にて「アフリカにおける平和構築と日本」と題し講演を行いました。この講演会で星野教授は、日本の安全保障政策や安全保障環境について分かりやすく説明した上で、日本のアフリカにおける平和構築への貢献、平和構築活動における重要事なコンセプト等について約1時間半の講演を行いました。この講演にはハマーショルド平和研究所の講師や生徒、シンクタンクの研究者等が参加し、星野教授の講演を受けた活発な意見交換が行われました。
また、この講演会に先立ち、大阪大学大学院国際公共政策研究科とハマーショルド平和研究所との間で学生間交流の活発化や共同研究の推進等を盛り込んだ覚書(MOU)が締結され、江川在ザンビア日本大使の立会の下、星野教授とカッパーベルト大学チョマ副学長代理との間で署名式が行われました。
ハマーショルド平和研究所は、カッパーベルト大学に昨年新設された研究所で、第2代国連事務総長ダグ・ハマーショルドに因んで命名されています(ハマーショルド国連事務総長は、1961年、カッパーベルト大学の近隣ンドラ市郊外で搭乗機墜落事故のため亡くなりました)。ザンビアは、1964年の独立以来今日まで、国内は平和で安定しており、この地域における「平和と民主主義のオアシス」とも言われています。地域の平和と安定にも積極的な貢献を行っています。ハマーショルド平和研究所は、このようなザンビアにふさわしい研究所と言えます。
日本は、アフリカにおける平和への貢献を対アフリカ外交における主要課題の一つとして取り組んでいますが、この度の星野教授のハマーショルド平和研究所における講演は、アフリカの平和に対する日本の知的貢献の一つとして意義を持つものでもあります。また、上記の覚書の署名と併せて、日本とザンビアとの間で安全保障や平和の研究に関する学術交流を拡大するものであり、二国間関係の幅を広げる点でも大きな意味がありました。
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ザンビア共和国