第3回ザンビア全国カイゼン大会の開催


 2月16日から3日間の日程で、第3回ザンビア全国カイゼン大会が、ルサカ市ムルングシ国際会議場にて開催され、江川大使が来賓として出席しました。今回の全国カイゼン大会も昨年同様、国際協力機構(JICA)とザンビア開発庁の共催で開催され、企業や団体から24組織、81チームの参加があり、昨年と比較して大幅に増加しました。また発表は一組織2チームまでとしたため、組織内での事前選考も行うなど、その活動ぶりは活発になっています。
 大会では総勢30チームが公共、教育・一般、製造の3部門に分かれて成果を競い合い、国際的な評価基準を導入、現場審査を充実させ、書類審査と現場審査を含めた総合評価により審査されました。ザンビア生産性本部からも審査委員が参加し、ザンビアの国が一体となった活動になりました。また、JICAの協力によってカイゼン活動がザンビアに導入されて以来三年間継続的に活動したチームが予想以上に育つなど、大きな成果がありました。大会初日から3日目で延べ約900名が集まり、関心の高さを印象付ける大会となりました。
今回の優勝チームは以下の通りです。

公共部門の部 金賞 チーム : Women on The Move (CBTO)、ボランティア活動の参加者を増大。
教育、一般の部 金賞チーム : Inventors (Grandma School)、5S活動の推進と理数科学力の向上。
製造部門の部 金賞チーム : SQC Conquerors (Sakiza Spinning)、製品の仕上がりバラツキの改善。

 日本政府はJICAを通じてザンビアのカイゼン活動の促進を支援しています。現在JICAは、カイゼンのコンセプトを取り入れ、中小企業の生産性向上を目指した活動を実施するための短期専門家を派遣しています。また、シニア海外ボランティアも派遣して、カイゼンを全国に展開する協力を実施中です。今回のカイゼン全国大会は、そうした協力の成果が着実に生まれていることを示す場となりました。

 第3回ザンビア全国カイゼン大会開会式における江川大使スピーチはこちら

 

 

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