日本NGO連携無償資金協力
「結核/HIVコミュニティーDOTS対策プロジェクト」開所式
11月11日、ルサカ市バウレニ地区のバウレニ保健センターにおいて、江川明夫駐ザンビア共和国大使、ガイ・スコット副大統領、エリザベス・チゼマ保健省公衆衛生・研究局長らの立ち会いの下、平成22年度日本NGO連携無償資金協力により建設されたレントゲン棟及び検査棟の開所式が行われました。この施設は、公益財団法人結核予防会が実施する「ザンビア国における住民主導による結核/HIVコミュニティーDOTS対策プロジェクト フェーズⅢ」(供与限度額:753,116米ドル)の一環として建設されたものです。
以前はバウレニ保健センターにレントゲン機材がなく、同地区の住民はレントゲン撮影のために約5km離れた別の保健センターに行かなければなりませんでした。2008年に始まった日本NGO連携無償資金協力の支援で、結核予防会はバウレニ地区で事業を開始し、レントゲンによる結核診断とコミュニティーによるDOTS(注)支援等が実施されています。これにより住民はコミュニティー内で結核診断と結核治療支援サービスを受けられるようになりました。
2012年の事業終了を控え、結核予防会はバウレニ保健センターにレントゲン機材を移設し、また喀痰検査機能を備えた検査棟を新たに建設しました。政府の保健機関で結核診断と結核治療サービスが住民に提供されるようになったことで、利便性と持続性が一層改善され、結核とHIV/エイズの治療支援・感染予防につながることが期待されます。
この式典における江川大使のスピーチはこちら。
(注)DOTS(Directly-Observed Treatment Short course、直接監視下短期化学療法)は、結核患者が服薬するのを直接監視することで治癒率を向上させる療法です。
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