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新年のご挨拶 |
皆様、新年明けましておめでとうございます。
昨年2015年はパリでのテロ事件で始まり、中東情勢、特にシリアでの内戦が激化し世界各地でテロ事件がエスカレートし、同時に大量の難民が発生するという世界情勢が激動した年になりました。
今年2016年こそは世界の平和と安定に向けて状況が改善していく年になってほしいと、世界中の人々が願っていましたが、残念ながら中東情勢は依然として不安定であり、地域の大国であるサウジアラビアとイランの関係悪化で始まりました。それに加えて、アジアでは北朝鮮の核実験のニュースが飛び込み、一段と世界の平和と安定にとって深刻な課題が出てきた年明けとなりました。
このような波乱の幕開けとなった2016年ですが、日本国政府は自国の安全保障を強化し、同盟国とより緊密な協力関係を維持しながら我が国の平和と安定の維持に全力で取り組む決意であります。
ザンビアについても、このような世界情勢の変化から逃れることはできず、昨年から特に世界経済状況の悪化の影響を強く受け、ザンビアの国際収支、財政状況の悪化、クワチャの下落に見舞われています。これに追い打ちをかけるように降水量不足による電力不足が引き続き深刻な状況になっております。
このようにザンビアを取り巻く環境は厳しさを増してきておりますが、大使館として可能な限りの対策、準備を備え、在留邦人の皆様方のビジネス、あるいは諸々の活動を支援して参ります。今年はさらに大統領、国民議会選挙が行われ、政治的にも重要な年となります。また、日本とザンビアのみならず、アフリカ全体との関係強化に重要な意味を持つTICADⅥもケニアで開催されます。日本とアフリカの関係も世界情勢全般と深く関わっており、そのような視点から日本とザンビアの関係を考えていくことが重要と考えています。
大使館は今年もザンビアとの経済関係の緊密化、社会分野での日本の支援強化、そこでの日本のNGO支援、さらに将来を見据えた様々な交流強化などに取り組んでいきます。どうか、在留邦人の皆様、そして日本におられる方々でザンビアに関心をお持ちの皆様方におかれては、積極的に大使館にコンタクトをとっていただきたいと思います。大使館は常にそのような皆様方に対してオープンに対応して参ります。困難な状況ではありますが、様々な方々との協力により打開策は見いだせるものと信じております。
最後に、皆様方の本年におけるご多幸を祈念し、新年のご挨拶といたします。
在ザンビア日本国大使
小井沼紀芳
【略歴】
1955年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。1978年外務省入省。ドイツ連邦共和国ミュンヘン大学に留学。その後,難民支援室長,外国人課長,在ミャンマー大使館公使,アジア歴史資料センター次長,大臣官房参事官,札幌入国管理局長,在ドイツ大使館公使,在デュッセルドルフ総領事を歴任。
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